前十字靭帯損傷からの復帰で大切な「目に見えない回復」
the BASEには、一般の方から学生アスリート、競技レベルの高い選手まで、
さまざまな方がトレーニングのために訪れています。
その中で、前十字靭帯(ACL)損傷後に手術をして復帰に向けてトレーニングをしに来る選手もいます。
そのトレーニングの中で私たちが大切にしているのは、
見た目や本人の感覚だけに頼らず、回復の状態を丁寧に確認することです。
前十字靭帯損傷術後のトレーニングでは、
筋力や動きといった分かりやすい部分に目が向きがちですが、
実はそれだけでは判断しきれない部分も多く存在します。
気づきやすい「目に見える変化」
前十字靭帯を損傷し、手術を受けたあと
- 太ももが細くなった
- 膝が伸び切らない、曲がり切らない
といった目に見えるわかりやすい変化があります。
特に、太ももの筋肉が落ちている様子は見た目でも分かりやすく、
「筋力が落ちている」と実感しやすいポイントです。
そのため選手自身も、
「筋トレをして筋肉を戻そう」
という目標は立てやすく、取り組みやすい部分です。
気づきにくい「目に見えない変化」
前十字靱帯損の術後に起こる変化は
筋肉の太さや見た目だけではありません。
実際には、
- 力を出すまでに時間がかかる
- 踏み込む瞬間に一瞬ためらいが出る
- 無意識のうちにケガをした脚をかばっている
- 動けてはいるが、感覚として安定感がない
といった目に見えにくい変化も起こります。
これらは本人も「なんとなく違和感がある」「少し不安が残る」といった
感覚としてしか表現できないことが多いです。
一般的に復帰する条件として
- 痛みがないか
- 動きがスムーズか
- 筋力の左右差はないか(脚の太さも合わせて)
- 本人が「大丈夫」と感じているか
といった要素をもとに、
トレーニングの進行や競技復帰を判断していきますが、
脚の太さ、筋力、ジャンプの高さなど目に見えやすい体力が回復すると
違和感を感じていても競技復帰してしまうケースがあります。
その背景には、
目に見えない部分の回復が十分でなかった
というケースが少なくありません。
フォースデックスで「回復」を数値で確認する
そこでthe BASEでは、Vald社のフォースデックス(床反力計)を活用しています。

フォースデックスを使うことで、
- どれくらいの力を出せているか
- 力を出すまでのスピードはどうか
- 左右の脚で力の使い方に差がないか
といったことを、数値として確認することができます。
これまで
「なんとなく弱い気がする」
「少し怖さが残っている」
といった感覚でしか分からなかった部分を、
客観的なデータとして確認できるのが大きな特徴です。
※もちろん完璧にわかるわけではありません。
選手も今までよりも自身の状況を理解しながらトレーニングに取り組むことができます。

「戻れたつもり」ではなく「本当に戻る」ために
前十字靭帯損傷術後のトレーニングは、
単に運動ができるようになれば終わりではありません。
- ケガをする前と同じように力を出せるか
- とっさの動きにも身体が反応できるか
- 無意識のかばい動作が残っていないか
そうした部分まで含めて、
安心して競技に復帰できる状態をつくることが大切です。
the BASEでは、
感覚とデータの両方を大切にしながら、
一人ひとりの状態に合わせたトレーニングを行っています。
ケガ後になかなか思うようにプレーが出来ない選手や
手術はしたけれど、どのようにトレーニングしていけばいいかわからない選手など
ぜひ、一度the BASEにお越しください。