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こちらは以前、弊社のトレーナー佐野が取材を受けたときのインタビュー記事です。

佐野がチアリーダー特化型のトレーナーとして何を意識しているかが書かれているので、ぜひご一読ください。

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チアのパフォーマンスを上げる方法は “チアーズファクトリー” で学んだ

「私はチームが大好きなんですよ。だから、高校を卒業して選手として続けるかどうか迷ったときも、『このチームでチアができないなら引退しよう』と思ったんです」

日本屈指のチアダンスチーム “チアーズファクトリー” に所属していた佐野さんは笑顔でこう話す。

佐野さんはチアーズファクトリーに所属していたとき、クラブチーム世界第3位(ジュニア部門)、クラブチーム世界第5位(シニア部門)、国内大会優勝歴多数、という華々しい成績を残している。

しかし高校を卒業した後に現役は引退。鍼灸師になるために上京した。

社会人でチアを続ける選択肢もあったが、「チアーズファクトリーで活動できないなら引退しよう」という想いが強かったそうだ。とはいえ「チアに関わりたい」という想いも強かった。

そこで、佐野さんが現役時にトレーニング指導をしてもらっていた、スピッツェンパフォーマンス(以下、スピッツェン)の創業者である多田 久剛さんに相談。

その結果、チアのワークショップやチーム指導を担当できることになった。現在はスピッツェンに入社し、チアリーダー特化型のトレーナーとして活動している。

佐野さんは、自身のチアダンス経験と、多田さんから教え込まれたトレーニングの知識があるため、「ダンスの技術」と「トレーニング」の両方を教えられる。

この2つを同時に教えられるトレーナーは極めて少ないため、ワークショップもチーム指導もどちらも好評だ。

その「教え方」の根本には、チアーズファクトリーで培った経験があった。

「指導を勉強するクラス」で人を見る目を養った

佐野さんが所属していたチアーズファクトリーは、静岡県富士市を拠点にしているチアダンスクラブだ。

そんなチアーズファクトリーでは、「指導を勉強するクラス」があった。自分より年下のメンバー、あるいは同期のメンバーへダンスを指導するクラスだ。

自分たちで振りを考えて、それを踊ってもらう。その過程で、メンバーがメンバーへ指導する。他のチームでは中々見ない光景だ。

佐野さんはそこで「後輩や同期に対して、どのようにアドバイスをすれば上達するか?」を必死に考えた。年齢も経験もバラバラなので、メンバーによってアドバイスを変える必要がある。

「学生時代に『人に教える経験』ができたことは、今のトレーナー業にも活きていると思います。どこをどう直せばいいかを見極める『目』が育ちました」と佐野さんは言う。

また、チアーズファクトリーは指導者がいない日もメンバーだけで練習していた。必然的に修正箇所をお互い教え合うことになる。それもトレーナー業に活きている。

トレーニングを取り入れる

チアーズファクトリーは、当時のチアダンスチームにしては珍しく、トレーニングにも力を入れていた。ダンス練習はせずに「トレーニングだけする日」もあった。

チアーズファクトリーのトレーニング指導は、現在佐野さんが所属するスピッツェンの代表 多田さんが担当していた。

その経験から、佐野さんは「チアにトレーニングは必要」と痛感しているそうだ。

「たとえば、肩甲骨周囲筋群を鍛れば『素早く美しいアームモーション』につながります。そのトレーニングに取り組むかどうかで、チアとしてのパフォーマンスに大きく関わってきます」と佐野さんは言う。

今でこそトレーニングを導入しているチアダンスチームは増えてきたが、当時はほとんどなかったという。

「多田さんに来てもらい、どこよりも早くトレーニングを導入してたことも、うちのチームが結果を残せた理由の一つ」と、チアーズファクトリーの指導者もよく言っていたそうだ。

チーム力を大事にする

チアーズファクトリーはオーディションをしない。つまり、所属しているメンバーは全員、大会に出られる。それがチームの方針だ。

一方、オーディションで選抜したメンバーだけが大会に出るチームも多い。

客観的に見ればチアーズファクトリーの方が不利と言える。そんな状況の中で、なぜ結果を出せるのか? 

その理由の一つに “チーム力を大事にする姿勢” が挙げられる。それは佐野さんが大事にしている考え方でもある。

たとえば、練習についていけないメンバーがいるとする。指導者によっては、「練習が止まってしまうから、ついてこれないメンバーは一旦外す」場合もあるだろう。

しかし、佐野さんは絶対に外さない。練習メニューを軽くすることはあっても、全員で一緒に取り組む方針だ。

チアリーダーはチームで取り組む競技。ついてこれないからといって練習から外してしまうと、チームとして強くならない。もちろん練習の流れを止めないようにバランスは考えますが、チーム力を養う観点で『誰も置いていかないこと』を意識しています」と佐野さんは言う。

納得できるまで現役でいて欲しい

「自分が納得できるまでチアを続けて欲しい。それをサポートできるトレーナーでありたい」と佐野さんは力強く言う。

技術指導もトレーニング指導もできる佐野さんは、チアのパフォーマンス向上につながる指導をしつつ、ケガをしない身体づくりもサポートできる。

それが佐野さんの目指す「納得できるまでチアを続けるためのサポート」に繋がる。